このページでは、入院期間中の内容を記します。
入院中の流れや病院の方とやり取りなどのイメージがしやすいと思うので、日記的な書き方にします。
病院によって、手術前後の検査の内容など諸々は異なると思いますが、一例として参考になればと思います。
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入院初日(手術前日)
入院
6月19日(手術前日)
栃木県の私の自宅から群馬県立心臓血管センターまでは車で1時間半ほど。
7:05 栃木県宇都宮市の自宅を出発。車で病院に向かう。
天気は晴れ。気分良好。北関東自動車道も空いていました。
8:38 病院に到着!
入院の受付は2番。9時前には受付を済ませ採血と心電図検査へ。
検査が終わると4F東病棟へ向かいました。
ラウンジでの待機後、病室へ。
さっそくリースのパジャマに着替えてベッドに腰かけていると、すぐさま携帯心電計をつけられました。
これは入院中、常に装着していてナースステーションのモニターで見ることができるようになっています。
これはすごい。
もし外れたり異常があると看護師の方がかけつけます。
しばらくすると息子を学校に送りだしてから家を出た妻が合流。
経食道心エコー検査
入院当日は経食道心エコーがあります。
さらには心臓CTも行うのですが、それまでは食事はできないということを今朝病院に来てから知り、ちょっとがっかりしました。
ネットで調べていると辛いことの上位に挙げられている経食道心エコー。
胃カメラよりちょっと太い! とか …..
うなぎを飲むみたい!? とか …..
私は胃カメラが大の苦手です。
大変そうなことばかり事前の調査で頭にいれてきたので、かなり心配になっていました。
大変そうなことばかり事前の調査で頭にいれてきたので、かなり心配になっていました。
10:30 さっそく経食道心エコーのお呼びが...。
いざ出陣!
介助の方が車いすで連れていってくれます。
検査を待っている人を横目にさっさと部屋に入っていきました。
検査のベッドに座っていると、看護師の方が
看護師さん” type=”l”]喉の麻酔です。凍っているので口の中でゆっくり溶かしてください。
コーヒー味になっていますが、コーヒーは大丈夫ですか?
と聞きながら、氷状のかたまりを口の中にいれてくれました。
「おー!本当にコーヒーの味がする!」なんて感心しながら、そのかたまりを舐めている間、検査担当の医師が検査の説明をしてくれ、同意書へのサインを求められたので、名前を記入。
その間も徐々に喉は麻痺してきているのですが、喉の違和感に敏感な私はえづきそうになるのを抑えるのに苦労しました。
すみません。緊張するとえづいちゃうんですよね。
大丈夫ですよ。それでは酸素の管を鼻のところにつけますね。
口の中の麻酔薬がなくなると、横に寝かされ、口にマウスピースを挿入しテープで止められました。
それでは検査を開始します。点滴のところから眠くなる薬をいれていきます。
すぐ眠くなります。
もう入っていってますよ~
「えー、本当に?眠くならないよ」と思ったのを最後に記憶がない。
うすらぼんやり気がついたときには
検査終わりましたよ~。気をつけてゆっくり車いすの方へ移ってくださいね。
と言われ、よろよろしながら車椅子に座りました。
カテーテルアブレーションの辛いことランキングで上位にランクする”経食道心エコー検査”が、知らない間に終わってミッションコンプリート!
そんなに長い時間ではなかったと思いますが、秒殺でしかも検査の間、全く意識がなく完了してしまうなんて、今の医療は凄いなあと思いました。
経食道心エコー検査から病室に戻ると妻が待っていました。
会話しているしばらくの間、まだ麻酔が残っているのか、とてもしゃべりにくい。
今日やっぱり心臓CTがあるんだって。
それが終わるまで食事はできないんだって。
だからお昼も抜き。
がーん!腹減ったー!
看護師さんが「下の売店でサンドイッチかなんか、軽いものを買ってきてあげてください。」と妻に言ってくれたおかげで、執刀医の先生からの説明の後、遅い食事にありつけることになった。
この空腹は辛いことランキングにはなかったっけ。
執刀医からの説明
しばらくすると別室で担当の先生からの説明がありました。
手術の内容、リスクなどを説明書・同意書を使って細かく説明してくれました。
焼く場所は肺静脈の周囲、上大静脈、三尖弁の根元あたり。
あとは手術中に検査をしてみて。
手術は寝ている間に終わりますから、痛いこともないですよ。
よろしくお願いします。
もう”まな板の上の鯉”になるしかないですね。
先生の話を妻と2人で聞けたからひとまず安心。
病室に戻ると今度は点滴。
え?CTはいつ?私の軽食はいったいいつになるの?
CTの時間もわからないので、妻は子供の学校帰りの時間に合うように帰宅しました。
心臓CT 検査
15:45 やっとCT検査から呼ばれて検査室へ。
広い部屋の真ん中にCTの機械が待ち構えている。
寝台の上に横になり携帯心電計をはずして体を固定。
手は頭の上にバンザーイです!
造影剤をいれたとき、体が熱くなる感じがします。
実際、薬が一気にに入れられると体から両手に向かって何か熱いものが伝わるように感じられ、手の平の中央から外に向かって何かが放出されているみたいでした。
足の方はというとまるでおしっこを漏らしたような感覚。
揃えた両ももの間を暖かいものが流れているような感じ。
検査後
16:15
今日行う一通りの検査を終え、病室へ。
すると、テーブルの上に「カテーテルアブレーション 9時」の札が!!!
「やった!1番だ!」
なぜか、その日の一番最初の手術になることが嬉しかったんです。
さっそく妻が買ってくれていたサンドイッチとパンを手にラウンジへ行って食べたあと、妻と自分の父へ手術時間の連絡。
9時だと3時間かかっても12時、先生の話をいっしょに聞けるかもね。
妻には片道1時間半かけて来てもらうため、子供が学校から帰る時間を考えるとそんなに長くもいられないんですよね。
学校を休ませるのも...。
ともあれ術後の話を聞ける可能性が残ったので少し安心しました。
次は剃毛。
女性の看護師さんがやってくれました。恥ずかしいけど仕方ないですね。
来る前に自分でやってこようと思ったんだけど、ごめんなさい。
たまに自分でされる方がいますけど9割以上、病院でやってますから大丈夫ですよ。
看護師さんありがとう。
18:00 夕食。
お!メロンがついてるじゃん!
さて明日に備えて早く眠りましょう。
今日の血圧 138/100 (上はいつもこんなもん。下が!?)
入院2日目(手術当日)
準備
6月20日
いよいよカテーテルアブレーション。
一番目の手術なので朝ご飯はなし。4時半頃に目が覚めましたが、よく眠れたと思います。
気分もいいし緊張もしていませんでした。
う~ん。やっぱり下が高いな….
それでは、おしっこの管をいれま~す。
男性と女性の看護師さんがきました。
とうとう来たか!これも辛いことランキングトップクラスだったはず。
はっきり言って痛みを伴います。
噂には聞いております。
深く息を吸って、フーっと吐いてください。その間にいれます。
………….!!!!
はい、入りました。これからは勝手に尿は流れますから気にしないで大丈夫です。
うー、なんか常に尿意をもよおすような感じ、こんなんで手術中大丈夫だろうか。
いざ!出陣!
8:50 手術室へ
尿の管に慣れたころ、ストレッチャーが運ばれてきました。
「ましっぺさん、出発しますよー」
おー!いよいよか。
病室の入り口のところでストレッチャーの上に横になって出発。
病室のある4Fからカテーテル室のある3Fまで、天井を眺めながら移動。
???どこかで見たような….
あ~!テレビドラマでよくこういうシーンあるな~。
じきに手術室の表示のある自動ドアを通過。
思わずストレッチャーの上で、左右をキョロキョロして観察してしまいました。
明るい室内、術衣を着たたくさんの医師?看護師?
そして自分がカテーテルアブレーションを受ける部屋に到着。
担当の看護師さんはじめ何人かの方からご挨拶と自己紹介をされました。
ストレッチャーからアブレーションをする手術台へ横スライド。
「今から準備を始めます。」
胸と背中に4つか5つ、電極と思われるシートをペタペタと貼ったり、いろいろな作業がせわしなく続きます。
その間、私はずっと周囲を観察していました。
モニターが6つ。
そのうちの一つのモニターに私の心臓のCT画像が映し出されているのがわかりました。
ほー。これが自分の心臓か…。
ひとしきり準備が整うと、執刀する担当の先生が
「おはようございます。がんばりましょうね。」と声をかけてくれました。
さていよいよという感じになってくると緊張してきてえづき始めました。
看護師さんに、「すみません。緊張するとえづいちゃって」と言ったら、「そうですよね。今から手術って考えたら当然ですよ。」と言われ、少しホッとすることができました。
「それでは眠くなる薬が入ります。すぐに眠くなります。」という声が聞こえ、天井を見ていると視界が歪むような、世界が急に回り始めるような感覚がします。
ちょうどその頃、看護師さんから「そのまま2,3回深呼吸しましょう」と言われ、
「スー、ハー、スー、ハ―......」
2回目までは覚えていますが、それ以降の意識、記憶がありません。
気がついたときは病室でした。
病室の時計が12:25。
もう3時間半がたつのか…..。
周囲を見渡すと妻が来ていました。
「終わったね。先生から話があったよ。全部焼いたって。」
まだ意識朦朧としていたせいもあり、それ以外の会話の内容が頭に残っていない。ろれつも回っていなかったと思います。
妻からは先生と会話した話を聞き、気分も悪くなかったので、一安心ということで1時半頃に妻を帰宅させました。
寝返り禁止タイム!
さてこれから辛いことランキング1,2を争う寝返り禁止タイムへ突入だ!
群馬県立心臓血管センターでは、最初の2時間は絶対安静。
次の6時間は右足を動かさなければ、左足を動かすことはOK。
寝返りは術後8時間が経過してからとのことでした。
私の場合、寝返りが可能になるのは夜の8時半頃。
さてどうなることやら。
看護師さんが、午後2時頃に遅い昼食を用意してくれました。
しかも起き上がれないからと、ご飯はおにぎりにしてくれていました。
この心遣いがたまらなく嬉しい。
横に寝たまま食事をするのって大変ですね。飲みこむのが大変。
でも、連日思う存分空腹を味わっているせいか、用意されていたものをペロッと平らげてしまいました。
17:00頃
なんだか…..気持ち悪い。
あとで聞いたのですが、麻酔の影響もあって気持ち悪くなる人もいるということです。
先に聞いておけば、あんなに食べなかったのに….。
ちょっと上体の位置を動かすだけでムカムカしました。寝ているので吐くに吐けないから我慢するしかないです。
おかげで夕食も18時に食べられず、あとで持ってきてもらうことにしました。
20:25
右鼠径部の確認後、ようやく寝返り可となりました。
寝返りができることがこんなに幸せなことだと思ったことはありません。
ベッドを起こしてもらい、取っておいてもらった夕食を持ってきてもらったのですが、気持ち悪さが残っており食べることができませんでした。
看護師さんごめんなさい。
入院3日目(術後1日)
気分は上々!
6月21日
5:00
昨夜の気分の悪さが嘘のように今朝はいたって普通。むしろ気分が良かった。
昨日の食事についていた野菜ジュースを恐る恐る口にしてみたが、飲める!
気持ち悪くもならない!
肝心の心臓の方は少し脈拍が早いもののリズムも整っていて問題なさそう。
昨夜、2回ほど期外収縮を感じたが気になるほどではありませんでした。
血圧 125/85 (血圧少し下がったか?)
8:00
朝食。完食!
おいしくご飯が食べられるって幸せ。
8:30
先生が来て、鼠経部に貼ってあったテープを剥がし(このテープが強力!リムーバーをかけて剥がす)
1針縫ってあった糸を抜糸してくれた。
出血もないし、問題ないね。
一つひとつ順調に進んでいて一安心。
でもこの強力テープにかぶれた!!
一連の作業の後、先生から「遠方なので地元のクリニックでの診察でもいいけど、どうしますか?」と聞かれたので、迷わず「こちらに来ます。」と答えました。
やはり手術をしたところに経過は見てもらいたいですよね。
9:00
導尿の管が抜かれました!入れるときよりはまだましかな。
やっと自由の身になれるような気分。
ところがトイレに行ってみたら、激痛!
その後、家に帰ってからもしばらくはおしっこのときの痛みが続きました。
午前中の出歩いていい範囲は、病室入り口のトイレまで。
12:00
お昼ごはん~!
15:30
心エコーと心電図の検査に行く。
自分でも行けそうでしたが、車椅子で。
問題はなさそう。脈は早め(95回/分)
心エコーはまだ研修中かのような若い技師さんで、先輩と思われるもう一人の技師さんに手を添えられてプローブの当て方を教えられていました。
がんばって、早く一人前になってね!
病室に戻ってから自分の足でラウンジ(同フロア)まで行き、実家へ状況報告。明日退院できそうなこと、気分はいたって上々だということなど。
18:00
夕ごはん~!
脈拍が少し早めなこと以外は特に問題なしです。
入院4日目(術後2日、退院)
退院で~す!
6月22日
天気が良く退院日和!
8:00
朝ごはん~!最後の病院食。
術後、順調に推移してため予定通り退院となりました。
脈拍も少し落ち着いてきたでしょうか。
傷口も問題なさそうです。先生が来て今後の診察などについて話をしてくれました。
術後の診察は1ヵ月と3ヵ月後。ということで次回は7月31日。
荷物をまとめる前にもう一度心電図モニターのところに波形を見に行ったら、モニターには”洞調律”の表示が出ていたのでちょっと安心。
それにしても大勢の患者さんがいて心電図の波形も様々。
病室に戻り、荷物をまとめ一旦ラウンジへ。
そこで薬剤師から今後の薬についての説明を受け、看護師から今後の生活面での注意事項を説明してもらいました。
ラウンジにはたくさん人が待機。どうやら入院待ちのようです。
やはりこの病院は心臓に関しては有名みたい。
10:30
診断書の依頼と会計を済ませて晴れて退院!
帰ってからの薬は地元のクリニックでお願いするので駐車場でさっそく予約。
6月26日の11:30です。
そのあとは、退院のときの楽しみの一つにしていた”焼きまんじゅう”を買いに伊勢崎にある「くしや」にレッツゴー!
家族へのおみやげを買って帰路につきました。
12:45
自宅着!
あっという間の4日間でした。とても2日前に手術をしたとは思えません。
とても貴重な体験をしたと思います。
しなくていい経験ではありますが、自分の人生を語る上でネタが増えたと思っています。
今後、この経験を教訓として活かしていかなくては。
こんな感じで手術は順調でした。
3泊4日で心臓手術…..。すごいですね。
あとは経過を観察しながらうまくいったかどうかの判断になります。
3ヵ月が一つのチェックポイントだそうです。
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