このページでは、不整脈の症状が悪化してから入院前日までを時系列的にまとめます。
どんな症状だったか、クリニックでのやり取り、手術が決まってから考えたことなど。
私の事例としてできるだけ細かく記します。
発作性心房細動に悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。
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クリニック受診
期外収縮の増加!
2018年2月の終わり頃から期外収縮が頻繁に出るようになっていました。
脈が飛ぶことが一日に何回も出るようになっていたんです。
これまでもたまにそのようなことはありました。
でも一日に何回も出るようなことはなかったのに。
↓ どんな症状を自覚していたか挙げてみました ↓
①胸のあたりがモヤモヤするような、
②みぞおちのあたりがピクピクするような、
③ゲップが出そうで出ないような感覚
④胸の中の太い血管の血流が止まったと思った瞬間、ブワッと血が流れ始めるみたいな感覚
目まいがするほどではないけれど、とにかく気持ち悪い。
上記のような感じがするときに自分で脈をとると脈が飛んでいます。
不整脈自体は1997年の5月頃から出たり出なかったりしていて、ひどいときには医者に行ってワソランなどの薬を出してもらい対処していました。
ところが今回はいつも感じる自覚症状と違う感覚もあったため、ちゃんと調べてもらう必要を感じました。
クリニック受診
20日間ほど不安との戦い。
どうにも治まりそうにないので市内の循環器のクリニックを受診。 (2018年3月19日)
当日は、
- 問診
- 心電図検査
- 採血
聴診器で胸の音を聞いているときも、心電図検査のときも不整脈は出ているとのことでした。
後日ホルター心電図で詳しく検査をしますとのことだったので予約を...って
検査は2週間後!!
えー!それじゃあ大きい総合病院と同じじゃん!!
薬が出るとしてもその次の日か!?
ホルター心電図をとる機械の空きがないとのことなので仕方ない。
症状がひどくならないことを祈り帰宅。
ホルター心電図検査
クリニックを受診してから2週間後の4月2日~3日でホルター心電図検査をしました。
検査を待つ2週間、薬も飲まずに自覚症状と格闘していたので、検査がとても待ち遠しく、早く薬を処方してほしいと思っていました。
結果は4月7日。
結果の日
まっしーさん、やはり不整脈がかなり出ていますね.
これだと結構つらいのも無理もないですね。
一日の中での発生回数も多いし、連発もあるみたいだし。
今日、薬を処方するけれども、薬は不整脈を抑えるだけだから、ずっと飲み続ける必要があります。
はあ…。やっぱりそうですか…。
薬とは別に不整脈を根本から治すことを目指した治療があります。
アブレーションっていうんだけど、まっしーさんはまだ若いから、先々のことを考えた場合、やってしまって、すっきりした方がいいと思うな~。
ね~。
栃木県で症例が多いのは獨協だから、今日紹介状を書きます。
まっしーさんの不整脈がアブレーションの適応かにもよるのでそこへ行って相談してみてください。
内心、そう言われると思ってました。安全性はどうなんでしょうか。
カテーテルを使ってやる手術で体への負担は少ないし、3,4日で退院できますよ。
安全性も高いです。
わかりました。
こんなやりとりをしたあと、待合室で待っていたら再度診察室へ呼ばれ、
まっしーさん、先ほどは一方的にお話してしまったけど、考える時間も必要でしょうから、次に来るときまでにご家族とも相談して考えてきてください。
次っていつでしょうか。
2週間後です。
結果は”発作性心房細動”。勧められた治療は”カテーテルアブレーション”。
”プロノン”という薬が処方され、2週間後の診察までに手術を受けるか考えることになりました。
カテーテルアブレーションを受ける決断
手術を受ける前提で検討
クリニックの医師からはカテーテルアブレーションを勧められました。
カテーテルの手術とはいえ、心臓手術なのでどうせやるなら症例数が多い病院の方がいいと思い、ネットや本を調べて考えることにしました。
基本的には手術を受ける前提。
心房細動ということになると脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなってくるので、早いうちに手術してしまった方がいいだろうということと、ずっと不整脈の薬と血液サラサラの薬を飲むことに抵抗があったからです。
参考にしたのがこの本 ↓
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本屋でこの本を探し心臓焼灼術のページを見たところ、私の住む栃木に近い関東圏内では、
①群馬県立心臓血管センター
②横須賀共済病院
③土浦協同病院
④さいたま赤十字病院
といった病院が症例数でトップの方に位置していました。
症例数が多ければ腕がいいというものでもないと思いますが、症例が多いということはそれだけ患者が頼って集まってきている証でもあるし、病院の医師もそれだけ場数をこなしていることに他ならないと思います。
データもたくさんあるでしょうし。
考えた結果、手術を受けるのであれば”群馬県立心臓血管センター”か”さいたま赤十字病院”にすることにしました。
理由はいうまでもなく症例がトップあるいはそれに近いから。
さいたま赤十字病院の場合は駅の目の前なのでアクセスも容易だろうと思ったからです。
とりあえずその2つのどちらかでクリニックの先生に相談してみることにしました。
一方、自覚症状のきつかった不整脈は、処方された薬(プロノン150mg)を飲み始めてからはすっかり治まっていました。
う~ん。本当に手術受けるのか??今は何ともない….でもあの症状はもうごめんだ。
先々のことを考えればやっぱり受けた方がいいよな。
でもなんかあまりピンとこないな~。
手術のリスクを考えると、症状が出なくなれば手術しなくてもいいんじゃないかと思ってしまいます。
できればやりたくない...。
でもまた発作が起こるかもしれない...いや必ず出るだろう...。
だったらやっぱりやるべきだろう...。
頭の中ではそんなことばかり考えていました。
病院決定!
4月20日。(術前2ヵ月)
前回の診察から2週間。
手術を受けるべきか、受けるならどこがいいかいろいろ調べて考え、”群馬県立心臓血管センター”か”さいたま赤十字病院”で紹介状を書いてもらうつもりでクリニックに行きました。
どうですか?調子は?
薬のおかげでほぼ収まっています。期外収縮の自覚は一日に数回です。
で、考えていただいた結果、いかがでしょう?
先生、さいたま赤十字病院でも紹介状を書いていただけますか?
全然問題ないですよ。どこでも書きます。
群馬県立心臓血管センターでもどこでも。
全く問題ないです。
私は群馬県立心臓血管センターに勤めていたことがあって、今でもたまに患者さんに紹介状を書いて行ってもらっています。
この間もまっしーさんよりお年を召した方が一人で行って一人で帰ってきましたよ。
それを聞いたとき、この機会を逃してはいけないと思った。群馬県立心臓血管センターは症例数トップだ!
先生、群馬県立心臓血管センターでお願いします。
この日、診察を終えて待合室で待っているとき、受付の人からスケジュールの説明がありました。
①予約はクリニックでいれます。
②予約日が決まったら携帯に連絡します。
③連絡の後、紹介状と書類を渡すので取りにきてください。
後日、心臓血管センターの診察日は5月7日に決まりました。
診察の結果、適応ということになるとそこでもう入院の予約になるそうです。
つまり手術の予定日を決定するようになるとのこと。
とても早い。
さいたま赤十字病院だったらもっと時間がかかっていたに違いないです。
聞くところによると、クリニックの先生は以前、群馬県立心臓血管センターに勤務されていたとのことでした。
パイプのある心臓血管センターだからこそ、このスピードで話が進むのだと思いました。
待合室で予約の説明を受けているときに、
こちらの冊子にカテーテルアブレーションの説明が出ています。
と、手渡されたのが「心房細動の基礎知識」↓
心房細動かぁ…
ポストイットの貼ってあるページを見たら、カテーテルアブレーションの記事。
心房細動にはなりたくないと思っていたのに・・・。
確かに症状や心電図的には心房細動だったよな~。
心房細動自体はそれが原因で死んでしまうことはないみたいですが、血栓ができやすくなって、それが原因で脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなるらしいです。
自覚症状の辛さそのものから解放されたい思いも当然強いのですが、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなってしまうのであれば、やっぱりカテーテルアブレーションを受けない選択肢はないかなと思いました。
群馬県立心臓血管センターへ
5月7日
かかりつけのクリニックから渡された紹介状と書類を持ち、少し緊張しながら群馬県立心臓血管センターを訪れました。
外来の診察室は循環器内科と心臓血管外科が大半で、いかにこの病院が循環器中心の診療をしているのかが想像できました。
受付を済ませ、診察前に検査を受けました。
この検査のときは薬の効果もあり、検査で不整脈をとらえてはいないと思います。
これまでの経緯やホルターの結果などを見て、判断は ”適応”。
手術ができるということになりました。
病院の院長であるN先生の前のモニターに出されている自分のカルテを見たら、やはり「発作性心房細動」と書かれていました。
するとさっそくカテーテルアブレーションの内容の説明が始まったので、本当に話がトントン拍子に進んでいった感じです。
- 手術は足の付け根からカテーテルを入れて行う。
- 手術は麻酔で寝ている間に行うので痛いということはない。
- 入院期間は3泊4日を予定。
- 入院までは今飲んでいる薬はそのまま飲み続ける。
etc
他に手術日程の希望を聞かれましたが、先生のご都合にお任せし6月19日に入院、20日手術、22日退院の予定となりました。
この日の診察はそれでおしまい。
その後、入院支援センターへ連れていかれて入院の説明となりました。
採血も実施。地元のクリニックで言われたとおりにどんどん話が進んでいる。
とうとう自分も手術するのか...。
朝7時に栃木県の自宅を出発し、帰ったのは15時半を過ぎていました。
手術1ヵ月前に思っていたこと
5月19日
カテーテルアブレーションの予定日からちょうど1ヵ月前に思ったこと…
といっても実際はあまりピンときていなかった。
薬が効いているせいか、ほとんど不整脈が出ないんですよね~。
不快になることがないので、本当に自分が手術を受ける実感がわかないんです。
手術するほどではないのではないかとさえ思えてきてしまいます。
勝手なものですよね。
本当に自分が手術するほどの状態なのか、今一つ実感が湧いていませんでした。
その頃でも、手術をしなくて済むなら...なんて考えていました。
往生際が悪いとはこういうことですね。
入院準備
・抗凝固剤 リクシアナ錠30mgの内服開始。
6月12日(術前8日)
血液サラサラの薬を飲み始めたので、当分の間は体をどこかに強打したり、切ったりしないように注意しないといけません。
ところでこのリクシアナ、ワーファリンと違って納豆を食べてもいいみたいです。
納豆好きの私には朗報です。
血液サラサラの薬と言っていますが、血栓ができにくくするのですから、サラサラ?とは意味が違うように思えるのですが、巷ではサラサラ薬と言われているのでそれに従うことにします。
そして入院時に持っていくものとして買い物へ。
まとめ
「症状が悪化してから入院に至るまで」はこんな感じです。
症状が悪化し始めてから診断までが約1ヵ月。
紹介状を書いてもらってから病院に行くまでが一ヵ月。
そこから手術までが1ヵ月半。となりました。
手術を待つ間は抗不整脈薬を服用して症状が治まっているので、あまりピンときていませんでしたが、入院10日前くらいになると「もうすぐ手術だ」と実感するようになりました。
→ 【発作性心房細動】3泊4日のカテーテルアブレーション へ
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